施工管理
◎測量における施工管理
測量における施工管理は、他の工事と同じく、主に安全管理、原価管理、工程管理、品質管理と各書類手続きなどです。
危険な場所に入り込んで作業することの多い測量業では、特に安全管理をとても重視しています。
また、基準点やベンチマークなどは施工において終始必要になるので、万一工事中に飛ばしてしまわないように、主要点の管理なども重要です。
◎主な安全管理と原価管理
安全管理では、KY(危険予知)活動の実施の徹底。作業員の健康管理(書類提出)、安全パトロール、事故事例の通達などがあります。
他の工事と同様にヒヤリハットなどの情報は共有して事故が無いように努めます。
原価管理では、重機などは使用しないため、人件費の管理が重要です。何人で何日かかったのかで原価の計算をします。原価が高すぎる場合には、業務方法を見直すことも必要です。
◎主な工程管理と品質管理
工程管理は、1日ごと、または週、月単位で工程の調整・管理等をおこないます。
事前に工事説明、立入許可申請など必要な場合もあります。また、他の工程の妨害にならないように業務調整を行います。
作業が独立しているので、他の工程との兼ね合いは少ないですが重機等が走る現場で歩き回るなどの危険リスクがあります。
品質管理は、成果品と精度管理表の確認を行います。必要におうじて、業務都度の精度確認、点検測量に立ち合い適切な精度に入っているかの確認を行います。
◎書類申請手続き
測量では、付近の基準点の成果表や高さとして使用出来る水準点の資料などがあれば事前に入手します。
工事に立ち入る場所には測量や調査であっても事前に説明書類を配布します。
施設などに入る場合は、立入許可証などを必要に応じて申請手続きを行います。
工事範囲が第三者の土地まで及ぶ場合は土地所在図や公図などが必要な場合もあります。
測量で正確な境界位置を復元して、土地の購入、借地などの手続きを行います。
このように測量を行う場所に適している手続きを行うのです。