レーザー測量
◎レーザー測量技術
レーザー測量とは、機器から光線(レーザー)を射出して、地表から反射して戻ってくる時間差を調べて距離の計測を行う測量方法です。
レーザー測量を行う方法として、地上に設置して計測を行う、3Dレーザースキャナーやドローンなどの上空から計測を行うタイプなどがあります。
ドローンにおけるレーザー測量では、用途に応じたレーザースキャナーをドローン下部に搭載し、地表に向けてレーザーを射出して計測します。
スキャナにはカメラがついているものもあり、レーザー測量を行いながら、地表の様子を撮影することも可能です。
◎こんな仕組み
レーザー測量は、機器から飛ばしたレーザーが、再び機器へと戻ってくるまでの時間によって計測を行います。
レーザーは、地形や建物などにあたると反射する特性をもっています。
機器は、飛ばしたレーザーを物体に当たって反射する時間で距離を計測します。
そして、機器までの位置情報を計算して、詳細な地形データが得られます。
そのため、レーザーが反射しない水底や光を吸収する黒い色の物体などは計測できません。
◎計測した画像
計測した部分が点群のデータとして現れます。
そのため、地形の凸凹が細かい点で表現されます。
誤差が多少あるため詳細で見るとバラバラで感覚的にわかる地図を作成出来ます。
標高を色分けしたり影で地形を表現したりすると、地形が立体的に見えます。
用途によって自由に切り分けて断面図を作成、土量や水量などの体積の計算なども容易に出来るため設計のビジョンがより明確です。
◎こんな場所で活躍
レーザー測量は土木業界や建築業界はもちろん、災害への対策や復興など、さまざまな場面で役立てられています。
設置型の3Dレーザースキャナーは、機器が固定しているため精度が高く、建築物や崩壊場所の詳細なデータの計測で活躍しています。
また、ドローンによるレーザー測量は、被災して足場が悪く人が入って行けない場所などでも飛行出来ます。
そして、災害地域一体の計測を行うこともできるため大変活躍しています。
レーザー測量の活用用途はさまざまですが、建物を建設する際の測量にはもちろん、通常では特殊な機材が必要となる高所でも活躍しています。